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彼女

この前、高校の時の同級生が目の前で飛び降りる夢を見た。高1から高3までずっと同じクラスで、出席番号が私の後ろだった。彼女は健康診断などの時に必ず私の隣や後ろで並んでいた。その度、私の髪を嗅ぎながら『うん、今日もいい匂い』と一言放っては、私の前の子に「気持ち悪いからやめなよ…」と引かれていた。

 

彼女は今、美大に通いながら趣味でセーラー服を着たりして女の子を一眼レフで写真を撮っている。最近、原宿のギャラリーで同じ美大仲間と写真展を開いていたみたいだった。彼女のInstagramにはその様子が載っていて、巷で話題の「ゆめかわいい」を象徴してるかのようなピンク色の髪の毛の女の子の写真と共に[◯◯ちゃんが来てくれたよ]と書かれていた。

 

私の目の前で飛び降りた彼女は、セーラー服を着ていて夜の光の中に混じって降りていった。ただただ綺麗だった。私は彼女に向かって何かを叫んだけど、届いていなさそうだった。私だけが彼女の最期を見たのだという思いと同時に『先を越されてしまった』という悔しさと絶望感があった。自分もあんな風にいつか美しく飛び降りるんだ、と思い目を覚ました。