待ち人

私は今、駅ナカのカフェでいつ来るのか分からない人を待っている。好きか嫌いかも分からない人をなぜ待ち続けているのか分からない。ただ会えたらいいくらいの気持ちで待っている。400円のカフェラテはもうすっかり冷めてしまった。いつも会うのは突然だから、言いたいことも言えずに挨拶だけして終わってしまう。

 

人生は待つことの繰り返しだといったのは誰だったっけ。雨がやむのを待ち、日曜日がめぐるのを待ち、恋人からの電話を待ち、お湯が沸くのを待ち、電車がくるのを待ち、眠りがおとずれるのを待ち、待ち人があらわれるのを待つ。

 

本当は私は待つことが苦手だ。だっていつまで待てばいいのか分からない。退屈。今日来なかったらもうここで待つのはやめにしよう。何度もそう思うのに、きっとまた私はここに来るんだろうな。

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